【子どもと性】赤ちゃんはどこから来たの?〜子どもたちの自己肯定感を高めるためにできること〜

子どもたちの自己肯定感を高めるためにできること

赤ちゃんは、どうやってできるの?

みなさんのご家庭では、性教育はどのようにされていますか?
まだ小さいし・・・と思っていると、ある時、「赤ちゃんは、どうやってできるの??」とふいに質問がきます。この手の質問は、4~5歳くらいの時に約80%の子どもがしてくるそうです。そうです、子どもは自分はどこからきて、何者なのか?を自ら確認してくるのです。この質問こそ、子どもたちの自己肯定感を育む第一歩。質問をされた時には是非、いのちのこと、性のことについて、話をしていただけたらと思っています。

自分に満足している者の割合は5割弱

今、日本は物質的に豊かな国ではありますが、心の豊かさはどうでしょうか?
『自分は役にたたない』、『自分なんか産まれてきた意味はあったのか?』と自己肯定感の低さが浮き彫りで、自ら自殺サイトに投稿したり、他者のいのちの重さも感じられずにいる子どもが多いのが現状です。

内閣府が出している平成26年版「子ども若者白書」によると、 日本の若者のうち、自分自身に満足している者の割合は5割弱、自分には長所があると思っている者の割合は7割弱で、いずれも諸外国と比べて日本が最も低い、というデータも出ています。年齢階級別にみると,特に10代後半から20代前半にかけて、諸外国との差が大きいことが分かります。


この自己肯定感の低さから、安易にSNSでつながりを求め、性犯罪やトラブルに巻き込まれるケースが増えています。子どもたちが、自分は生まれてきてよかったんだ、愛されるべき存在なんだ、と自分の存在を認め、幸せに生きていくためにも、まずは親から子へ、いのちのはじまりについて、そして「あなたがとても大切な存在なんだ」ということを伝えていくことが大切ではないかと感じています。

遅すぎることはありません!年齢に応じた伝え方を

子どもたちの自己肯定感を高めるためにできること

「赤ちゃんはどこから生まれてくるの?」と質問が来たらチャンスだと思い、慌てずに「いい質問だね」と答えてあげてください。そして、もうその年代はとうに過ぎてしまったいう方でも大丈夫。いつからでも、親だからこそ話せるいのちのこと、性のことがあります。

今日、私たちがこの時代に生かされているということは、生殖活動の営みがあり、リレーのように「いのちのバトン」が渡され続けてきた証です。人間の生理的欲求は、食欲・睡眠欲・性欲、と言われており、これらは私たちが生きていくには欠かせない根源的・本能的な欲求と言われています。ですが、
• どんな食事を摂ったらいいのか?
• 質の高い睡眠をとるにはどうしたらいいのか?
と、食と睡眠に関しては活発に公に話し合われているにも関わらず、性だけが何かタブー視や寝た子を起こすな、などという風潮もあり、それほど話し合われていないというのが現実です。

私たち人間にとっての性は、本能的に欲を解消するだけのものとは全く違います。本来、性は素晴らしいものであり、子どもたちがこの先の人生を歩んでいく上でも決して避けては通れないことです。そして、私たちのいのちを次の世代につなげていくためにも、子どもたちときちんと向き合って、伝えていく必要があるのです。

性教育と聞くと、ハードルが高く感じる人もいるかと思いますが、性に対して、嫌らしい、恥ずかしい、卑猥な感じ方を持っていると、それが壁になり、面と向かって話しずらくなります。でも、難しく考えることはありません。シンプルに子どもたちの心身の成長を節目ごとに、共に喜び、自分を大切に、人も大切にするためにはどうしたらいいのか?どうケアしていったらいいのか?と共に考え、導いていければよいのです。それは、私たち親自身の生き方の姿勢も問われることになります。これから少しずつ、子どもへの性の伝え方、考え方について、お伝えしていきたいと思います。
by 森崎智恵子@Japan(保健師。都内保健所保健センター勤務時に感染症予防・エイズ予防相談に関わる。命の尊さ重さを実感し、伝えていくことの重要性を認識。現在「伝える場」を広げるべく活動中)

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