親子留学を現実にする秘訣は発想の転換<チャレンジ親子留学②>

前回の記事では、「親子留学」のメリットについてご紹介しました。ただ、親子留学というと、まだまだ限られた人にしかできない、短期間でしかいけない、と思われている方も多いのではないかと思います。そんなことはありません。長期親子留学をサポートしている子ども教育シンフォニー代表iollyさんが、発想をどのように転換すれば、長期親子留学を可能にできるのか、秘訣をご紹介します。

親子留学は短期が主流?


親子留学は、金銭的な問題やビザ取得の問題から1週間程度から1か月のもの、と短期で考えられる方が多いと思います。また、1か月以上の長期滞在は学校を休むことになるため、学校での出席日数を懸念して春・夏休みを使った短期間の滞在を考えがちです。
ただ、せっかくの親子留学。できることなら長期の滞在を通して、親も子も世界を広げるチャンスにしていただけたらと願っています。
そこで、それぞれの懸念事項について考えていきたいと思います。

半年間、ノービザで滞在できる国もある


実はビザなしで半年間、滞在できる国もあります。例えば留学先として人気のあるイギリスオーストリアカナダ。こちらはパスポートだけで6か月間滞在することができます。
国によっては、観光ビザだけで学校に通学できるところもあります。もし、学校に通学ができなかったら、『ホームスクーリング』という方法も。オンラインの『カーンアカデミー』は有名ですね。
ちなみに我が家は、観光ビザで3か月間、オーストラリアの公立小学校に通学しました。その後ドイツへ移住。ちなみにドイツでは、観光ビザで90日まで滞在できます。

賢い情報収集でお金を上手に使う

長期滞在の場合、金銭面で大きくかかってくるのが住宅費と学校の授業料、そしてエージェントへの代金です。

1.住宅費はホームステイを利用

住宅費については、ホームステイなどをうまく活用することで、コストを大幅に下げることができます。ホームステイ先の探し方は、自分で探す、エージェントを使うなど色々。形式も、Airbnbやシェアハウス、コンドミニアムなどがあります。

2.教育費は非英語圏がコスト低め

国によっては、教育費をかけずに行けるところもあります。まずは試しにコストをかけずに、と考えるならば、非英語圏がおススメ。ちなみにドイツの学費は無料ですが、観光ビザでは通学できません。語学学校でしたら大丈夫ですが、有料となります。

3.生活費は英語圏で1か月30万見ておこう

生活費は国によっても異なりますが、英語圏、オーストラリアやニュージーランド、カナダなどは1か月30万円程度とみておくのが良いでしょう。東南アジア地域は住宅費や生活費がここまでかからないため、コストは下げるできます。

4.ヨーロッパではエージェントを利用したい

エージェントは、例えば英語圏の場合は、自分で書類を揃えて規定通りに申請をすれば、エージェントなしでもできます。もちろん、学校へも自分でコンタクトをして、入学申請をすることも可能です。
エージェントに依頼した方が時間的ロスも少ないですが、自分でやることで親自身も勉強になりますし、大幅にコストを抑えることも可能になります。

一方、ドイツなど欧州では、州によってばらばらなため、エージェントに頼った方が確実に安心してビザを取得することもできます。その辺は、体験者から情報を集めたりしながら、うまく見極めていきたいところですね。
いずれにしても、日本でも教育費は膨大にかかってきます。日本での教育にお金をかけるか、または海外でのチャレンジにお金をかけるか。海外も一つの選択肢として考えてみても良いのではないかと思います。

日本の学校の出席日数は?

そして心配なのが、日本の学校の出席日数。長期間の親子留学を学校が認めてくれるケースは残念ながらほとんどありません。ただ、出席日数が足りないからと言って卒業できない、ということはありません(こちらは学校側ともよく相談をしてみてください)
これからの長い人生を考えた場合、小学生という貴重な時期に親子で長期間海外に滞在することは、視野を広げる、生きていく力をつける、という意味でも、とても有意義な時間になるはずです。
そして前回の記事で書いたように、そこから更に永住権の取得や他の国への留学、という可能性も広がってくるのです。

「旅行の延長」という感覚で見るとそのコストは大きく感じるかもしれませんが、その先を見据えた長期的な計画から考えてみると、親子留学に使う時間、コストは決して無駄にはならないのではないかと思っています。
By iolley@Germany 子ども教育シンフォニー代表

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