親子留学を成功させたいーまずは「目的」を明確に<チャレンジ親子留学④>

「親子留学をしよう!」と決めた時、実際にどんなことから準備を始めていけば良いか分からないという方も多くいます。でも大丈夫。あなたの親子留学を進める際に大切なことを1つずつ踏まえて行けば形になります。具体的には①目的、②戦略、③戦術を順番に練っていきましょう。今回は、「親子留学の目的」についてです。

なぜ親子留学をしたいのでしょうか?


例えば受験をしようと決めた時、志望校を決め、その志望校に合格するためにはどうしたら良いかを考え、受験勉強を進めていきますよね。「いつか受験しよう。どこかの学校に合格したら良いな。」といった曖昧な目的では結果が出ません。
そしていつまでに、どの学校に合格したいかを定め、その実現に向けた具体的な対策をしていくと思います。受験勉強の例に限らずどんなことでも、何か実現したいと思ったことに対し、目的を明確にした上で行動していくことは非常に大切です。
親子留学についても同じです。「親子留学をしたいな」と思った時にまずやるべきことは、その目的を明確にすること。目的が明確でないと、いつ出発するのか、どの国へ行くのか、どのくらいの期間にするのか、ということに対して答えがなかなか出てきません。

語学習得、親子での異文化体験、移住など目的は様々

親子留学の目的として多いのは、語学の習得、異文化の中での生活、移住など長期的なライフプランの足掛かりとして、などが挙げられます。語学については、短期間の留学ですぐに語学がマスターできるようになるわけではないため、その経験を帰国後にどう生かしていくかも事前に考えておくと良いでしょう。

私自身は、将来的なライフプランも併せて長期的な視点での親子留学をオススメしています。留学について、遅すぎる、早すぎる、ということはありませんが、学校によっては、その先の進路を考えた時に、何歳までに〇〇を修了している必要がある、などといったこともあります。
例えばドイツでは大学進学を考えた場合、大体10歳頃~15歳までには大学進学のためのギムナジウムに進学しておくことが必要になってくることから、我が家はオーストラリアに11歳から3年間親子留学していましたが、急きょ、ドイツ親子移住に切り替えました。英語と数学ができていることで、ギムナジウム入学の道が開けてくるのです。
このように、自分たちの目的を考えながらそれに合う国、期間を選択していきます。ここで併せて、日本の学校はどうするか?ということも考えていく必要がありますね。日本の学校の中学受験、高校受験、大学受験等をするのであれば、その時期とタイミングも考慮に入れていく必要があります。

私が考える親子留学の意義

私が考える親子留学の意義というのは、英語や海外経験、グローバル社会への適応などもそうなのですが、もっと現実を直視するという視点で、お母さんと子どもでサバイバルを経験し、自分の目で国の状況を見てほしいというのがあります。
親子留学は18歳までしかできない限定的な体験でもあります。18歳以上となると一人前の大人になりますので、自分1人で行くようになるからです。しかし、親子留学は子どもの時しかできません。お母さんと子どもで海外で過ごす経験は、きっと子どもの将来に大きな力となるでしょう。

英語を身に着ける、グローバルに対応する、という打算的なものでなく、生きていく上での大切なことをお母さんから伝授してほしい、と願っています。日本の学校を離れて、海外から、日本を見てほしいのです。
そして、受験制度は本当に必要なのか?働くことはどういうことなのか?学ぶ、勉強することの本当の意味は?ということを、親子留学で学んでほしいと思います。

親子留学をしたい、ではなく、親子留学をすると断言することから

親子留学の目的によって、取るべき行動や動き出す時期がかなり違ってくると思います。「いつかできたら、親子留学をしたい」。このような方はたくさんいらっしゃいます。
しかし、このような曖昧な目的だとほとんど実現はできません。つまり、『~したい』では、実現できないのです。そうではなく、『親子留学をする』と断言し、その目的を明確にしていくことが大切です。
「親子留学をする!」と決め、その目的をはっきりさせることでどんどん実現に向けて状況が変化していくことが実感出来ると思います。親子留学の目的を明確に出来れば、その後の動きは非常にスムーズになります。

難しいことではありませんので、親子留学を希望される方は、まずは「する!」と決め、目的を書き出してみるのも良いかもしれませんね。親子でこれからの生き方を考えるきっかけにもなりますし、世界へ視野を広げる良い機会にもなると思います!
By iolley@Germany 子ども教育シンフォニー代表

<チャレンジ親子留学>①~⑥まで好評配信中です






お知らせ:2017年12月9日(土)添田衣織(iolly)さん 親子留学 ZOOMミーティング受付中

親子留学記事のライター添田衣織(iolly 子ども教育シンフォニー代表)さんには、2017年12月9日(土)のWMS Cafe をご担当いただきます。
貴重なお話を聞くだけでなく、直接質問もできます。親子留学について興味のある方は参加してみませんか。
(ZOOMの場合、お好きな場所で、お持ちのPCかスマートフォンでご参加いただけます)
※ZOOMとは・・・アメリカの会社が作ったWeb会議システムです。Skypeと同じように無料のオンライン通話が可能です。初めての方でもアカウントを作成せずに、簡単に参加することができます。

「WMS Cafe 第6回 親子留学について考えてみよう!~ドイツの子ども達の様子から見えること~」 
↓ ↓ ↓

お申込み

以下のフォームまたはメール(info@wm-salon.com)にて、次の内容をご記入の上送信ください。
1 ご参加される方のお名前
2 参加人数
3 電話番号(日中連絡のつく番号をお願いします)
4 メールアドレス

2営業日以内に担当より返信をさせていただきます。
返信がない場合は、お手数ですがこちら(080-6553-0318:永井)までご連絡くださいませ。
ご不明な点などございましたら、こちらまでお気軽にお問合せください!

実践版はこちらから。ドイツ留学1.2.3
①最初の一歩はここから
ドイツ留学の際に抑えておきたいポイント
②ドイツ留学=移民で親のために用意されている語学コース
ドイツ移民のためのドイツ語オリエンテーリングコース/Germany
③多国籍の子どもたちが集まったドイツ語コースからステップジャンプ
12歳からの移民クラス~ドイツ移住の子ども向け語学コース/Germany
④ドイツのハイスクール=ギムナジウムの制度とドイツに移住(留学)してギムナジウムに入ることはできるのか
ドイツ留学シリーズ(4)ドイツの中高一貫校「ギムナジウム」は自主学習力が必須!/Germany

iolleyさんの他の記事も合わせてお読みください。
長期休暇をしっかり楽しむ!/ドイツ人の休暇の過ごし方
テストは鉛筆禁止!~文房具店からみるドイツの教育~
ドイツの小中学生の放課後の過ごし方
何歳になっても大学で学べる!/Germany
ドイツ人から見た東日本大震災311
ドイツ人の食生活から学ぶこと、考えさせられること
ドイツの電車の駅には、改札がない!?
iolleyさんリレーインタビュー
ぜひリレーインタビューにご参加ください。
あなたの声を世界のママに届けます。インタビューはこちらから

コメントを残す